もしコロナウイルスがなかったら...
行きたい場所は世界にたくさんありますが、
その1つがフィンランド。
実際のフィンランドの世界とはかけ離れていますが、
少しでも北欧デザインに触れられる展覧会ということで、
東京・世田谷美術館で開催されている、
『アイノとアルヴァ 二人のアアルト
フィンランドー建築・デザインの神話』へ。
アルヴァ・アアルトとは、世界的な建築家、デザイナーさんです。
建物も作るし、家具も作る、そして絵も描き...と多岐にわたるのですが、
そのどれもが温かくて、実用的な印象があります。
アルヴァ・アアルトさんの展覧会は、今までにもいろいろありましたが、
今回は、アルヴァさんの奥様、アイノ・アアルトさんと二人の活動を振り返る切り口でした。
アイノさんとアルヴァさんの出会いは大学生の頃。
建築を学ぶ同志でした。
卒業後、ふたりは他の仲間と共にインテリアブランド「アルテック」を設立し、
様々なプロダクトを開発していくとともに、モダニズムを表現していくのです。
80年以上経った今も、アルテックはさまざまなデザイナーなどにより、継承され続けています。
当時から、フィンランドの森林で育ち、伐採され、
加工された再生可能な素材を使用してきたアルテックのプロダクト。
いちばん有名なスツール60は、独自の曲げ木技術によって作られた3本足が特徴的な丸い椅子ですが、
2021年でも多くのファンがいます。
足の長さをカットしたり、表面の塗装を塗り直したり、
あらゆる再生の可能性を探りながら作られたミニマルの中のミニマル。
そして簡単に重ねることができる実用性など、
このシンプルな椅子の中には丁寧なアイデアがたくさん詰まっているのです。
それ以外にも、アルテックの商品は、本当に様々な思いが込められたプロダクトが多く、
いつかこんな家に住みたいなと、憧れてしまいます。
木の温もりを感じながら、細かな設計図の数々やプロダクトを見ることができるこちらの展覧会。
会期は、2021年6月20日(日)まで。
チケットは、オンラインにて日時指定予約制となっています。
気になった方は、こちらからアクセスしてみてください。
世田谷美術館は、砧公園に隣接しているので、
これからの季節は公園散歩ついでにもオススメです。
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